Scene 3. てなわけで、エントリーを決意!
私のココロを揺るがしたタミヤのRCトラック。カテゴリーそのものはずっと以前からあったらしいが、このボンネットタイプは新しいモデル。見つけた瞬間「コレコレ、これでしょ!」と一人ニンマリしたのであった。
Scene3
そんなわけで私の ”再びRCカー” プロジェクトは、静かにスタートしたのであった。数年前、福岡の行橋市にあるK2ファクトリーの耐久レースに出場するために3年前に入手したM06シャシーのメインテナンスに加えて、M07コンセプトを製作したのは前号でお伝えした通りだ。
その後、「ヤマ編がタミグラ出るらしいぜ!」という噂は結構な速さで駆け巡ったようで、ブログをUPしてから数日後には、昔のバイク仲間や、バリバリの飛行機マニアながらも実は "大好き" な隠れRCカーマニアな方から電話やメールをいただいた。中には「オレ、タミグラ出たことあるよ! 何かできることがあれば手伝うよ!」とか、「ヤマちゃん、ワンメイクが一番お金がかかって勝つのも大変なの知ってるっしょ⁉」といった貴重なご意見、さらには「ったく、もう、仕方ないなぁ、そういうことだったら俺も付き合うよ」といった。頼んでもねーし、でも奥様の説得材料として「だってさあ、ヤマ編がさぁ~」という会話が聞こえてきそうな輩まで登場する始末。でもこれこそが私が望んでいた現象のひとつなわけで、「無理のないところで一緒に楽しもうぜ!」というのが私の正直な気持ちである。
さて話を前回の続きに戻そう。井上選手から昨年のタミグラエントリーの話を聞いた私は少しばかり胸が騒いだ。一度でもRCカーレースの興奮を味わってしまうと、そう簡単に忘れることはできない。いや、簡単に再燃焼することはあっても、忘れることはない! と言い切ってもいいだろう。その規模やカテゴリーはどうであれ、スタート前の静寂、第一コーナーに向かって行くときの緊張、いい感じでラップを重ねて行く時の爽快感は筆舌に尽くしがたいものだ。しかしその一方で、どんな規模の、どんなカテゴリーのイベントであっても、レースと名の付くものには必ずシビアな一面があるのも事実だ。
様々な情報を入手しながら、「いいよな、レース、でもなぁ……」と心が泳いだ私は、遂に本年のタミヤグランプリの九州大会にエントリーすることを決意した。その大きな理由は二つ。ひとつは開催日時が10月5日、6日であること。そしてもうひとつは開催場所が熊本にあるグリーンランドであることだ。
九州熊本とはいえ、10月にも入れば猛暑の峠を越えて爽やかな気候であろうことが、2013年に熱中症で倒れた私にとっては嬉しい予測。そして会場となるグリーンランドにはとても嬉しい思い出があるからだ。
時は1975年(頃)、横浜在住の私は高校時代のワル友達に会うのと、宮崎にサーフィンに行く目的で毎年博多を訪れていた。で、ある年、事前に「ヤマサキ~、今年はスケートボードの大会があるらしいじぇ~」と聞かされていた私は、自作の長めのスケートボードを、これまた自作のサックに入れて博多入り。まだ博多には皆無であったダウンベストをまとった私は、 ”ギターを抱いた渡り鳥” よろしく、”スケボーを担いだポパイ小僧” 的な感じで天神(繁華街ね)を闊歩したのであった。それを見た地元の不良や遊び好きの連中の間ですぐさま口コミ情報が流れた、「おい、知っとうや? 天神のマクドナルドに救命胴衣来て新巻鮭かついだ変な男が出没したらしいじぇ!」と。(ハイ、これホント!)
んなエピソードはさておき、その時に開催された九州初のスケボー大会の会場が三井グリーンランド(現グリーンランド)なのだ。更に、今タミグラの会場となっていることろが、おそらく当時スケボーのフリースタイルの会場となっていたところであろう。(当日行けば思い出すかな!?)ちなみにそこで行われたスラローム大会では入賞をすることができた縁起のいい場所でもあるのだ。
様々な情報を教えていただいた久留米の中村模型店で、トラックのキットをゲット! この瞬間の、お尻の辺りがムズムズする感じは、今も小学生の頃もおんなじだ。中村店長の表情に注目!
さて、そうなったら何クラスにエントリーするかが問題だ。何だか順番が逆のような気もするが、まあいいだろう。ご存知の方も多いだろうが、タミグラにはエントラントのスキルや経験値に合わせて、実に様々なクラスが用意されている。で、昨年井上選手が、ほぼぶっつけ本番でエントリーしたのはMシャシーとF1、そしてダンシングライダーであった。ひとつぶで何度も美味しいが、元プロだからこなせる忙しい内容でもある。
で、私は考えた。ツーリングはセッティングが難しそうだし、Mシャシーは一見簡単そうで実はシビアなの知ってるし、F1は何だか超エキスパートの集団(あくまでも私のイメージね)みたいだし……、まあ井上くらいの経験値があれば何とかなるかもしれないけれど、何かもっと自分に合ったカッチョいいクラスはないかな~と、そんな感じでじっくりと設定クラスを閲覧していたら、あった! 遂に見つけた!
”トラッククラス” である。
次号へ続く
なんとうらやましい工作スペース! まさに ”RC野郎の城” って感じです。久留米Kスタジアムにて
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